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【靴屋が提案するアレクサンダー・テクニーク講座】May 17, 2014

岡山の靴のタツオカにて。靴屋が提案するアレクサンダー講座、の様子です。

仕事帰りのアレクサンダー・テクニーク・クラス

アレクサンダー・アライアンス・京都校、夕方6時半。
今日は、スーツ姿のサラリーマンの生徒さんたちが仕事帰りに、学びに来て下さいました。
「複数のお客様をひとりで接客する」リアルな接客の課題を、実際にやってみました。

頭のリード、動きに身体全体がついていく。
動きがある注意の向け方を練習して、もう一度。

お客様の立場になった人たちからのフィードバックが大きく変わりました。「ちゃんと見てもらっている、関わってもらってる感じがした」「自分のニーズがはっきり伝わった感じ」

明日から使えるアレクサンダー・テクニーク的仕事術。お仕事帰りにいかがですか?

【レッスン体験談】プロフェッショナルのための音楽家コース3回目

「プロフェッショナルのための音楽家コース/ベーシック」受講生の方から、
第3回目のクラス体験談をお寄せいただきました。
ご紹介させていただきます。

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第3回のレッスンでは、「呼吸」が主なテーマだった。

この日、参加者の方が、「ある本によれば、呼吸は原因ではなく結果だ、
とアレクサンダーは考えていた」と話していた。
あとで見てみると、『音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門』に
書かれていた。
引用すると、アレクサンダーは、
「呼吸は身体の機能を使った作用の1つであって、
直接コントロールできるものではない」
「[身体の]システムが要求する通りに、すべての部分が完全に調和した
状態であれば、呼吸は勝手に行われる」
と考えていたそうだ。
さらに、「どうやって呼吸するかを考えるのは、そもそも必要がないし、
なんの役にも立たないどころか、有害でさえある」とまで書かれている。

有害なこと、私はやっているなあと思う。
それは、演奏中に「固まってきたな、力を抜こう」などと思ったとき。
胸を張って(肋骨を広げているつもり)大きく息を吸おうとしたり、
みぞおちを締めて(横隔膜を引き上げているつもり)息を吐ききろうとしたり。
呼吸は「原因」ではないのに、呼吸をコントロールして解決しようとしている。
これは、やらないほうがいいことなんだ。

前置きが長くなったが、レッスンでの発見について。

呼吸で空気が入っていくところである肺は、肋骨に守られている。
ガイコツ標本で見ると、この肋骨、自分のイメージよりもかなり幅が広く、
厚みがあるなあと思った。
標本に内側から触れると、背骨(胸椎)につながっている背中側の肋骨は、
かなり丸い弧を描いている。
外から見た「平ら」な背中のイメージとずいぶん違う。
そして肋骨の1本1本が、それぞれ動く。

ここで先生が、胸部の断面図を見せてくださった。
背中側を上にした、シンプルな絵。
それは、意外にもハート形だった!

先生は、ハート形の2つの凸部を指さして「ここにも空気が入ります」と言われた。
そう思ってみると、…なんだか背中側に息が入っていく。
背骨と肋骨が自然に動き、背中全体がふわっと広がる感じがする。
「たくさん息を吸おう」と思ったときは、肋骨まわりに力が入ってしまうのに。
重い引き戸を開け閉めするときも、肋骨の形と背中を思うだけで、
引き戸が軽く感じられるようになった。


もうひとつ、面白かったのは、チェロのレッスンを見学していたときのこと。
先生が、「目線を上げて、1つのところを見て」と言われ、演奏者の方が目線を
変えたそのとき、音楽の響きが床からも、背中からも伝わってきたのを感じた。
足の裏で、身体全体で音楽を聴くって、こんな感じなのかもしれない。

何がどう伝わっているのかは、一瞬一瞬で変わる。
その音楽に対する演奏者と聞き手の評価は、それぞれ別のところにある。
こんなことを体験できるから、レッスンはいつも面白い。

矢崎瑞先生です。
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(関西在住 Berryさん)

【レッスン体験談】プロフェッショナルのための音楽家コース2回目

「プロフェッショナルのための音楽家コース/ベーシック」受講生の方から、
第2回目のクラス体験談をお寄せいただきました。
ご紹介させていただきます。

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「音楽家コース/ベーシック」体験(第2回)

日差しが暖かく、新緑の黄緑色が風に揺れる気持ちのいい日。
第2回のレッスンに出かけました。

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参加者のNさんは、自分の演奏を録画で見て、
ピアノと自分が反発しているように感じたそうです。
「ピアノと一体となること」が課題でした。


ピアノでは「脱力」が大切だと言われますが、
それはただダランとなることではありません。
たとえば、腕は「ぶら下がっている」というよりも、
「下におりている」、と矢崎先生は表現されます。

肩や腕にワークをしてもらうと、首がすっと伸び、
たっぷりの空気が肺に入ってきて、視界が明るくなります。
「持ち上げていると、下に落ちていく。
下におりていると、上へのエネルギーが得られる」
という感覚を、味わっている気がします。


キッチンのテーブルには、かわいらしい花と、
いろんなコップやお皿が置かれています。
「好きなものを選んで、相手の前に置いてみましょう」。
私は手を広げてコップをつかみ、身体を傾けながら
腕を伸ばして無造作に向こうに置きました。
手は、まだ触れていないときから、コップの形を作っていました。
これは目的達成主義で、力が入ってしまうのだそうです。

次に、手を大きく広げ、手のひらを下にしてテーブルに置きます。
それから指の第1関節の力を手放すと、指が少し丸まって、
手のひらがテーブルからふわっと離れます。

その手でもう一度、コップを手に取ってみます。
今度は、コップに添うように、手が開いていきます。
触れている手はコップになじみ、余分な力は入っていない感じ。
指先のセンサーで、重さや質感の情報を受け取ることができます。
コップの中の水も、さっきとは違って見えます。

置くときは、腕を伸ばしきらずに、足を動かして相手に近づく。
「レストランの店員さんも、これを学ぶといいですね」
「こんなふうに出されると、料理の味も変わるかも」
と、感想が出ました。

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ピアノに向かうときも同じです。
「速いテンポ」が目的になると、余計な力が入ります。
構えない手で、骨盤から動かして弾く方向を向き、音楽の流れを思う。
先生は、Nさんに触れながら、腕や手の方向をサポートします。
「一音一音、指先でタッチをするたびに、エネルギーが
ヒュンと上がってくるのを感じましょう」。

Nさんの音が変わっていき、空気に伝わって、
ガラス越しの光も柔らかく動いているようです。
ピアノと一体になると、新芽が伸びるように生き生きと
音楽が流れだすのだと感じました。

(関西在住 Berryさん)

【レッスン体験談】プロフェッショナルのための音楽家コース

4月から「プロフェッショナルのための音楽家コース/ベーシック」のクラスが始まりました。
受講生の方からお寄せいただいた体験談を、ブログでご紹介させていただきます。
ぜひご覧ください。

—–

「音楽家コース/ベーシック」体験(第1回)

桜が残る4月の京都。
アライアンス京都校で開講されている「音楽家コース/ベーシック」に参加した。

講師は、ピアノ講師でアレクサンダー・テクニーク教師の
矢崎瑞(やざきみずほ)先生。

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5回連続講座の第1回は、参加者が「改善したい悩み」や
「今日取り組みたいこと」を話すことから始まった。
大人になってピアノを再開した私。
ジストニアで指が動かなくなった経験を言葉にすると、
頭は一瞬で「その時」に飛んで行き、胸が詰まって声も
出にくくなってしまう。

先生は話を聞きながら、足にワークをしてくださった。
「アレクサンダーで、それはどうなりましたか?」

ぎゅっと縮めていた太腿が下へとおりていき、
胸と背中の間の空間がふっと広がったと感じた。
今この場所に戻ってくる選択ができるようになった、
と自然に答えられた。

「指が動かなくなったからといって、
それは指だけがどうにかなっているのではありません」

全体がどうなっているのか?

全体には、自分全体だけでなく、環境までが含まれる。
楽器も楽譜も、周りの人も、今ここにあるものすべて。
そのものたちに沿っていきながら、習慣的に反応しない。
そんな学習をしていきましょう、と先生は話された。

いつもの自分とキャラクターの違う曲に取り組んでいる、
と話された参加者のTさん。
「人前で表現をして、人の心を少しでも動かしたい」

先生はTさんの足にもワークをする。
「足で床を感じて、今この場所にいる人とつながっていると思うと、
人に伝えたいことが伝わります」

ここから、すこし解剖学的な身体のことへ。
全身の骨格や筋肉の絵を見たり、自分で触れたりするたびに、
自分が持っている身体のイメージとの違いに、驚きがある。

立った姿勢のワークでは、
先生がTさんの肩や腕に手を触れていくと、
Tさんの中に動きがおこる。

「どんな感じですか?」
Tさんの感覚評価は、
「何だかちょっと、えらそうにしている感じ」。
私には、凛々しく堂々とした佇まいに見えた。

実際にピアノの演奏を見てもらう。
「そこ、そこから、いったい何が刺激なんだろう?」
それは指を動かしにくいと感じている所。
その瞬間、右の胸を前に押し出して身体をねじっていた。
弾きにくいという思考の「刺激」に対する、筋肉の「反応」。
自分はまったく気づいていなかった。

「ここに居たままで、弾くことができますか?」
先生の手がサポートしてくれる。
さっきより楽に弾ける。

その日の自分の身心に気づき、参加者同士で発見していく。
次のレッスンが楽しみだ。

(関西在住 Berryさん)

今日は、韓国、ソウル。

Dankook University のThe Institute for the Alexander Technique in Korea の定例イベントに招かれ、韓国人のアレクサンダー・テクニーク教師の方々と一緒にワークショップをしました。

Ms.LeeとMs.Minです。

Mr.Wonは昨夜、ドイツのリトリートワークショップが参加してくれたましたし、先月は京都にも来てくださいました。今日は急遽、通訳をしてくださいました。助かりました!Wonさん、ありがとうございました!

ワークショップが終わった後、東大門の近くのMs.Minのスタジオで、レッスンをエクスチェンジ。

オーガナイザーのJoong-Won、お疲れさまでした。

ピアノ科の学生たちは、だんだん好奇心をもって、正しい答えを覚えるのではなく、wonderをたくさんすることがwonderful!という感じになってきて、楽しいワークショップになりました。

2014年4月のレッスン情報

■京都校
・4/1(火)18:30~21:30

・4/2(水)10:30~13:30

・4/15(火)18:30~21:30

・4/16(水)10:30~13:30

・4/17(木)*10:30~13:30(*コトバのスタディ)

・4/25(金)14:30~17:30、*18:30~21:30(オープンクラス)

《ブルース・ファートマン トレーニングクラス》トレーニング生対象
・4/4(金)14:30~17:30、18:30~21:30

会場 いずれもアレクサンダー・アライアンス・ジャパン 京都校

■大阪校
・4/5(土)10:00~13:00、14:00~17:00
(11:00~16:00は「セラピスト・コース2014」半日体験レッスン&説明会)
会場 中野家

・4/6(日)10:00~15:00
(*途中休憩あり。都合により終了時間が変わります)
会場 エル・おおさか 7F706

・4/12(土)10:00~13:00、14:00~17:00
(「セラピスト・コース2014」ご登録の方対象)
会場 エル・おおさか 南75

・4/13(日)10:00~13:00、14:00~17:00
会場 中野家

■岡山校
・4/26(土)14:30~17:30、18:30~21:30
・4/27(日)9:00~12:00
会場 アレクサンダー・アライアンス・ジャパン 岡山校

・4/27(日)*14:00~17:00(*オープンクラス)
会場 「靴のタツオカ」さん店内(岡山市北区表町)

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〇受講料 各クラス、オープンクラスとも3時間1コマ6,000円
セラピスト・コース半日体験レッスン&説明会は5,000円
(お振込みにてご入金お願いしております。口座番号は、お申し込み下さった方にお知らせします。)

〇お問い合わせ/お申し込み
1.お名前
2.メールアドレス
3.ご住所
4.携帯/お電話番号
5.ご職業
6.受講希望日と時間を明記の上、メールフォームより、お申し込みください。
折り返し、詳細をご連絡いたします。

コトバのスタディ

「経験なしには、言語はない」わたしたちは言葉だけでやりとりしているわけではない。

机に並べられた、果物とお菓子。
「じゃ、経験とは?」
「五感+身体感覚の総合を、〈経験〉としましょう」

「さあ、経験してみましょう!」
みんなで好きなものに手をのばして、口にします。
「おいしい」「いい香り」
「自分で食べてるときにはあんまり匂いとか、音に気づいていなかった」

リンゴの皮を剥いたり、夏みかんの皮の香りをかいだり。
「人がみかんの皮を剥いているときに、自分の口の中にも何か味がした!」

その後は、今の経験をコトバにする。紙に書いていきます。

「経験は、たくさんの情報があるのに、コトバにすると情報は減っていく」
何を伝えたいか。

このスタディを通して、「人に伝わるコトバとは?」「経験のとらえ方が変わっていくにはどうしたら?」といったことを探求したい、と確認して次へ。

英語の時制について学びつつ、一般と個・具体を分けてみたらどうなるか、「どう限定していくか」をわたしたちの使っている日本語について考えます。先程書いたコトバたちを例に、とらえ直します。

わたしたちは個別の一つの具体的経験「わたしは小学生のときに犬にかまれた」から、すぐに「だから、わたしは犬は嫌いだ」→「犬はわたしを噛む」「動物は嫌いだ」と一般的原理やルールを作ってしまう。

頭の中を明確にするために、具体的なお道具。
「1センテンス1メッセージ」
「ちゃんとマル。(句点)をつける」「マルは決定、自分の伝えたいことを明確にするにはとても大切。」
センテンスとセンテンスの関係性が、はっきりわかってきたら、接続詞をつけてみる。
「固有名詞、日時、場所を入れる。そのことで自分にとっても、その体験がリアルによみがえりやすくなるかもしれない。人にも。」

一つずつわけてみたら、経験が具体化されます。混ざりやすい、人と自分とをわける練習にもなります。自分の頭の中のこと、実際の経験についても、わかれていく可能性があります。

アレクサンダー・テクニークのレッスンだとしたら、フィードバックとして「あなたの、今の、経験を聞きたい」。それが聞けたら、次に一緒に一般化を見出していける。一緒に導き出せる。

頭の中がはっきりしていくために、一般化と個の行ったり来たりをするために、書くこと・書くときの提案で、今日のレッスンは終了。

「自分の頭の中にある、日本語をとらえ直し、整理するクラス。」
次回は、4月17日木曜日です。ご参加、お待ちしています。

感覚と感覚的評価 京都校クラス

今朝は京都校のトレーニング・クラス。ゲストをお迎えして、はじまりました。

今日は感覚的評価の課題を持ってきた人が複数いたこともあり、感覚の実験をしました。

3つの鍋に用意されたのは、熱い湯ーふつうの水ー氷水。
同時に、左手は熱い湯に、右手は氷水に手をつけます。その後、ふつうの水に両手を入れました。

「!?」「左手はぬるくて、右手はあったかい」「右手のほうは指がハッキリ」

一人ひとり、いろんな“感覚的な評価“を口にしました。誰も全く同じ表現にはなりませんでした。

「感覚は比較級でしかない」
ちょっとした直前、過去の記憶との比較で、わたしたちは感覚を表現する。
それはひとりひとり違うもの。その認識を明確にもつこと。

刺激に対する、3つの反応パターン。

皆でやってみて、体感。一人が相手の頭を押すという刺激です。

それぞれの反応に名前をつけてみました。
一つめは「小さくなっていく」「相手に合わせる」「相手から逃げる」
二つめは「押し返していく」「戦う」「対抗する」
三つめは「コラボしてるみたい」「一緒にいる」「優しい感じ」

「アレクサンダー・テクニークは、この三つめの別の選択肢、一つめでもなく二つめでもなく、新たな選択肢を学習できればいいですね。」と、みどり先生。

この後、leading&following の練習をしました。

さあ、明日は「ことばのスタディー」。どんな発見があるか楽しみです。

2014年3月のレッスン情報

■京都校

・3/4(火) 18:30~21:30
・3/5(水) 10:30~13:30
・3/11(火)18:30~21:30
・3/12(水)*10:30~13:30(*オープンクラス)
・3/13(木)*10:30~13:30(コトバのスタディ)

会場 アレクサンダー・アライアンス・ジャパン 京都校

■大阪校

・*3/1(土)10:00~13:00、14:00~17:00
 (*セラピスト・コースの方、半日体験レッスン&説明会参加の方対象)
会場 エル・おおおさか6F603

・3/2(日)10:00~13:00、*14:00~17:00(オープンクラス)
会場 エル・おおさか6F603

■岡山校
3月の岡山校クラスはありません。

〇受講料 各クラス、オープンクラスとも3時間1コマ6,000円
セラピスト・コース半日体験レッスン&説明会は5,000円
コトバのスタディについてはお問い合わせください。

(お振込みにてご入金お願いしております。口座番号は、お申し込み下さった方にお知らせします。)

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