「プロフェッショナルのための音楽家コース/ベーシック」受講生の方から、
第4回目のクラス体験談をお寄せいただきました。
ご紹介させていただきます。
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この日のレッスンでは、参加者のTさんが本番での演奏を振り返ってお話をされました。
お話を聞いていると、どれほど自分にきびしく、真剣に取り組んでおられるか、
Tさんの思いが伝わってきました。
Tさんは「うまくいかなかった」と感じたとのこと。
具体的には、「前回の演奏が良かったので過信があったかもしれない」
「ピアノの先生から言われたことがことごとく実行できなかった」
などと話されました。
矢崎先生のコメントは、「ジャッジをしない」こと。
そして、「ここにいて自分の音楽をする」こと。
「自分の音楽を作り上げる中で、先生のアドバイスの重要度は何%?」
「先生のアドバイスを100%やることは可能?」
このような先生の質問にTさんが答えていく中で、私たちは、
「他の誰でもない、いまここにいる自分の演奏に共感してほしい」
という望みを持っていることを、思い出すことができました。
矢崎先生は、「私たちは自分のからだで生きていくしかない。
自分の人生を生きていく。代わってあげられない」と言われました。
そのとき、私の頭に思い浮かんだ言葉があります。
それは以前、お寺の法話で聞いた言葉です。
「身自らこれに当たり、代わるものあることなし」
誰に代わってもらうこともできない私の人生を、この身で受けとめてゆく。
ごまかすことなく、明るく、しっかりと。
これが今の自分にとっての課題です。
(関西在住 Berryさん)